ガラス作家 16人展

ガラス作家 16人展
「16Artistsガラスオブジェ展」がオリエアート・ギャラリーで開催されました。
前日の搬入時のざわついた感じと打って変わってとても、雰囲気良く展示が完了しています。
この企画展では建築空間のアートプロデュースを専門に行っている㈱織絵(オリエアート・ギャラリー)がアートの需要創造により積極的に取り組むために16人のガラス作家を金子賢治先茨城県陶芸美術館 館長・元国立近代美術館 工芸工芸館課長)の推薦によって集められました。どのガラスアーティストも各々が持つ様々な表現や技法を用いて現代ガラス今を提示しています。
私達M.Mグラススタジオの西川慎・池本美和、両名とも大型なガラス彫刻作品を展示、出品しています。ぜひ、お近くにお越しの際はご観覧ください♪
また、今夜は「表現の差材=ガラスのかたち」と題して金子賢治先生とアーティストによるトークセッションも開かれました。
第一線で活動する現代ガラス作家がどの様に素材としてのガラスをとらえているのか、伺う事が出来る滅多にないチャンス、非常に楽しみです。作家は・狩野智宏・神代良明・渋谷良治・田嶋悦子さん達です。どの作家さんも日本を代表する作家です。話はもちろん金子先生から「ガラス素材を選択し(限定して)表現する事を選んだきっかけや理由」の投げかけから始まり、一人ひとりがガラス素材の向き合い方やガラスとの出会いを述べられました。これはこれで非常に興味深い話だったのですが、この事よりも、やはり「表現の差材=ガラスのかたち」です。日々のガラス制作(運営、活動等)から導かれるもの、教育現場から導かれるもの、他素材とのコラボレーションによって導かれるもの、新しいガラス表情や素材から導かれるものと、多方面からの視野で話は進みました。これだっと言う結果は当然出るはずもありませんが、ガラス素材に対していろいろな思いを感じる事は出来たように思います。
もちろんトークセッション時点での結果は「ガラスはまだまだ多くの可能性がある!」と言う事でした。
当たり前のことだけれども、当たり前のことを、こうも真剣に語る機会がどれだけあるだろうと思い解せば、さらに深く考えさせられます。トークセッションの意味がここにあったようにも思えます。
私的には、現代の社会の中でいかにガラス作品自身が生きていくかと言う事が重要だと考えています。空間や環境によって表現されるガラスの形はさまざまに変化し、その空間があって初めてガラス素材が生きている事を確認できるそんな「ガラスのかたち」を理想とし日々の制作に励んでいます。
山口のガラス工房で制作をしてばかりいると他のガラス作家さんと会って話をする機会が少なくなります。この展覧会に参加する事で、多くのガラス作家の先生、作家仲間、後輩たちに再会できたこと、オリエアート・ギャラリースタッフの皆様に感謝致します。
展覧会の期間中よろしくお願いいたします。

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金子賢治先茨城県陶芸美術館 館長・元国立近代美術館 工芸工芸館課長)
初めて銀座での個展の際、会場に足を運んでいただいたのが金子先生との出会いです。
あれから15年以上経ちました。
私達のガラス
作品は継続してご覧頂いてくれていたようです。(嬉)
 

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左から ガラス作家・神代良明さん・渋谷良治先生(富山ガラス造形研究所時代の恩師です。)

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左から ガラス作家・田嶋悦子さん・狩野智宏さん
お二人との一度お会いしたいと思っていました日本を代表するガラス作家さんです。

ps:この後のオープニングパーティーの内容は後日、掲載致します。