金沢美大ガラス集中講義 最終日
あっと言う間にガラス実習の集中講義も最終日です。初日の逆で今日は朝から簡易ガラス工房をいつもの金工工房に戻さなくてはいけません。同時に今日まで制作してきた作品の仕上げと講評をしなければいけませんで、速やかに片付けます。
今年は気温も高かったせいかガストーチや窯の具合も良くいい感じでガラスを溶解する事が出来ました。同時に学生達も初めて触る熔けたガラスの感触を体で感じたのではないかと思います。
ステンドグラスに至っては、始めにガラスの切り方、ステンドの組み立て方を教えただけで、ほとんど何も教えていないのにしっかり完成させていました。
物事や技法を学ぶ事は非常に広く深いものです。決して何日かで習得出来るものではありません。しかし、一度も触れた事が無いゼロ(0)の状態とイチ(1)では大きく違います。ゼロはいくら掛け(×)てもゼロ以外にはなりません。しかしイチ(1)になれば自分次第でいかようにも変える事が出来ます。このイチ(1)になったのであれば今回の授業もよいのではないかと思っています。イチを知った時の感覚を私自身も忘れないように、これからもさらにガラス素材に向き合おうと教えられた様な気がします。
原 智 先生 毎年、講義に呼んで下さりありがとうございました。
今後ともよろしくお願いたします。
ガラス素材 集中講義 講評会 「0から1へ」
今年のガラス素材研究 受講生とその作品
「原 智 先生」ガラスに導いてくれた本当の恩師です。17歳のころからお世話になっています。
今だまったく頭が上がりません。(歓迎会のピザパティーの時の写真です。)
中川 衛 先生 重要無形文化財保持者(人間国宝)
2004年(平成16年)、重要無形文化財「彫金(加賀象嵌)」の保持者に認定。
いつもお忙しく、なかなかお会いできないのですが、最終日に昼食をご一緒しました。
金沢美術工芸大学 機会があれば来年も伺います。