サントリー美術館「あこがれのヴェネチアン・グラスー時を超え、海を越えて」展に行ってきました。
M.Mグラススタジオブログで何度となく紹介させて頂いておりますサントリー美術館では、世界でも最高のガラス芸術の展覧会を何年かに一度企画されます。サントリー美術館は今年、開館50周年記念をむかえ、記念すべく企画展に「美を結ぶ。美をひらく。」Ⅲ あこがれのベネチアン・グラスー時を超え、海を越えて展を開催されました。そのオープニングレセプションにご招待をいただきましたので西川、池本の二人で参加いたしました。参加者は関係各所から著名な方々が出席されており、イタリア大使、コーニングガラス美術館副館長、主催、協賛の大企業の代表の方々、ガラス作家等と格式の高いレセプションになっていました。もちろん、展覧会は言う事のない素晴らしさでした。
ヴェネチアン・グラスは、1450年頃に開発された無職透明のガラス(クリスタッロ)とともにその技術、芸術性を高めて行きました。16-18世紀にはその技法は完成されたと言われています。展覧会では王侯貴族の羨望の的となったルネッサンス期の作品から、造形的に影響を受けたヨーロッパや日本のガラス、そして現代のガラス・アートまで引き継がれた美的要素を140件もの優品によって構成されています。歴史ある作品はもちろん、今回出品している作品の中に富山ガラス造形研究所の1期上の先輩である、江波冨士子さんの作品がありました。ヴェネチアン・グラスの技法のひとつ「ムッリ-ネ」と呼ばれるモザイクガラスの一種を使って制作された小さな器を100個あまり制作し、まるで雨上がりに虹が掛かるような色合いで、凄然と並べれれ他器の模様は驚くほど細かく繊細で本当に美しい作品でした。サントリー美術館ガラスの展覧会は興奮が冷めずについつい多くを語りたくなってしまうのですが、展覧会のサブタイトルになっているように、時を超え、海を越えて人々や私達ガラス作家の心を引き付け続けているヴェネチアン・グラスをぜひご覧になられてみて下さい。
「あこがれのヴェネチアン・グラスー時を超え、海を越えて」展 必見です。
「あこがれのヴェネチアン・グラスー時を超え、海を越えて」展
サントリー美術館 ミュージアムショップ Shpo×CaffeにはM.Mグラススタジオからもこの展覧会用制作した新作を展示販売しています♪
展覧会に出品しているガラス作家 江波冨士子さん。(中央)
(左から)ヴェネチアン・グラス展を企画されたサントリー美術館土田ルリ子学芸副部長。数々の学術賞を受賞されています。ガラス作家の小西潮さん。富山ガラス造形研究所の先輩、江波冨士子さんとガラス工房を運営されています。(右端)ガラス作家 高橋禎彦さん。(下の写真で紹介します。)
皆さん17.18年以上も前からの知り合いで、ガラスに携わり活躍されている素敵な方々です♪
現代ガラス作家の大先輩 高橋禎彦さん。日本のガラス作家やガラスを学んでいる学生で知らない人はいません。(超有名)
10年ぶりぐらいにお会いしましたが相変わらず素敵なガラス作家オーラがでていました。(流石)
今は多摩美術大学ガラス科の准教授で教鞭をとっていらっしゃいます♪
展覧会を観終えてホテルに。ロビーから東京タワーが夕陽に染まって綺麗でした。
良いガラス展を観た後はすぐにでも作品を制作したくなります。
ガラス工房に帰って早速制作を開始します!(気)