月別アーカイブ: 2011年9月

グラスマリンバ チェロと打楽器「ふるさと夢コンサート」

ラスマリンバ チェロと打楽器「ふるさと夢コンサート」
チェロと打楽器による魅惑の世界「ふるさと夢コンサートinさんようおのだ」が9月30日にチェロ演奏者に海野幹雄さん、パーカッション&ボイスに野尻小矢佳さん、ピアノに海野春江さんを向かえ、山陽小野田市文化会館大ホールでコンサートが開かれました。
その二日前からアクティビティーとして三人の演奏者の方々が市内の施設や学校で演奏会、音楽指導等を行って下さっています。私達が管理運営をする「きららガラス未来館」でもコンサートを開いてくださいました。数年前に今回のコンサートの仕掛け人でもある廣田由実先生(現山陽小野田市文化会館館長)と共同開発しました、ガラスマリンバも演奏していただきます。プロのパーカッション奏者に演奏していただくガラスマリンバはどんな音がするのかとても楽しみ♪コンサートが始まるとチェロの深く優しい音色とガラスマリンバの音色が心地よく心に響いてきます。ガラス工房でガラスマリンバを演奏していただけるなんて本当に幸せな時間でした。
9月30日の文化会館でのコンサートはさらに素晴らしく音響効果ばっちりのホールでの音色は格別でした。初めて聞くコンサートマリンバ(木琴)の音色にもビックリ!どこか懐かしく、素敵な音がするなんて!チェロとピアノの音色にも本当にうっとり、コンサート最後の演奏された「グランタンゴ」の多数の打楽器を野尻小矢佳さんが操り、海野春江さんのピアノの超絶技法、海野幹雄さんのチェロがまるでオーケストラの様に調和して最高のコンサートでした。
この様な機会を与えて下さり、コンサートにも招いて頂きました廣田先生と演奏者の皆さま、本当にありがとうございました。またの機会を楽しみにしています♪

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きららガラス未来館でのコンサートは夕陽の中で始まります♪

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チェロ演奏者 海野幹雄さん、ピアノに海野春江さん、ご夫婦で音楽家です。
海野さんはお父様とお母様もプロの演奏者で音楽一家だそうです。
ご夫妻ともども輝かしい経歴と実力の持ち主です。

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ガラスマリンバを演奏するパーカッション&ボイスに野尻小矢佳さん。
やはり幼少のころよりマリンバをはじめ、国内外でのコンクールで賞を頂いているアーティストです。

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ガラス未来館では野尻さんとガラスマリンバの制作や音色についてコンサートの中で短く対談もしました。数多くの打楽器をご存じの野尻さんも私達のガラスマリンバの形態は観た事がないと言っていました。同時にガラスマリンバの音色についても他に代わるものがない音とおほめ頂きました。(嬉しい!)

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山陽小野田市文化会館大ホールでのコンサート会場
アクティビティーとして三人の演奏者の方々が市内の施設や学校で演奏会、音楽指導等を行った事を早速パネルで紹介し絵てあります。

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左にガラスマリンバ、中央にコンサートグランド、右にコンサートマリンバ
コンサートホール早く入場し過ぎちゃいました。

 
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コンサート終了後、演奏者の皆さんと記念撮影♪
素敵なコンサートありがとうございました。

日本伝統工芸展を観に行きました。

日本伝統工芸展を観に行きました。
日本橋三越本店で開催されています「日本伝統工芸展」を拝見しました。
開催2日目と言う事もあって制作者の作家先生、お客様ともにものすごい人です。
陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸と分類され、各工芸の作家が鍛錬と工芸技術の発展のために制作された作品が600点以上展示されています。そのどれもが素晴らしい作品ばかりで本当に日本の工芸技術の高さを感じる事が出来ます。この伝統工芸展の意味合いは「伝統は生きて流れている物で、永遠に変わらない本質を持ちながら、一瞬もとどまることなく、今日の生活に即した新しいものを築きあげる」事の様です。今私達が日々制作しているガラス作品と同じ方向を向いているのです。しかし、私を含めて、現代ガラスの作家は伝統的な技法を用いながらこの伝統工芸展にチャレンジしている作家は私を含めて非常に少ないと思います。「伝統」と言う言葉の意味を深くとらえ、自分で枠を作らずにもっともっといろんな事に挑戦して行く事が大切だと、この展覧会を観覧して感じています。とても勉強になりました。

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日本橋三越本店で開催されてる「日本伝統工芸展」
国内最大規模の公募展です。

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9月21日~10月3日
日本橋三越本店 本館7階ギャラリーにて開催しています。

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日本橋三越本店をかわきりに、全国12か所で日本伝統工芸展が開催されます。
山口県のお隣、広島(広島県立美術館)、福岡(岩田屋本店)でも開催されます。
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ガラス作品の打ち合わせ

ガラス作品の打ち合わせ
相変もわらず急な出張で今日も東京に来ています。台風15号が本格的に上陸しそうな状況の中またもや台風に追われるようにして東京に移動します。運が良いのか悪いのか朝一番のフライトをとっていたので、何の影響もなく羽田に着くことはできましたが、ガラスの打ち合わせの間、徐々に風が強くなり窓の外は大荒れ。(暴風雨)電車は止まり、街路樹は折れ、救急車のサイレンがいくつもなっていました。(怖)ガラス作品の打ち合わせは、外の状況と正反対に静かに、淡々と進み思ったよりは早く終了。それでも午後10時近くまでかかった会議でしたが、このころには台風が都内を抜けて電車もほぼ全線復旧し難なくホテルまでつくことができ、ちょうどよかったみたい。山口のガラス工房内では「台風雨男」とスタッフには呼ばれ始めていますが、実はツキを呼び込む「嵐を呼ぶ男」なのかも・・・。(自称)
また、少ない時間を見計らって展覧会にも行ってきました。写真と同時に紹介します。 

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ガラス作品打ち合わせのため絶対に東京の行かなければいけません。
台風が日本に接近していますが逃げるようにして始発便の山口宇部空港発で東京に。いつも使っている2便からは欠航になりました(危)
上空はぶ厚い雲で覆われています。

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羽田に着くと欠航便が相次いで報告されています。
打ち合わせにに来れて良かった(嬉)
これからがガラス作品についての打ち合わせでの本番です。
日程の間しっかり詰めます。



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台風も過ぎ去り、時間をみつけて展覧会に。
表参道、根津美術館のすぐ近くにあるフロムファーストの「グラスギャラリーカラニス」へ。奥野美果さんよりガラス展のDMを頂いていましたので、行ってきました。「カラニス」はガラスを専門に扱う数少ないギャラリーです。
10数年前にグループ展をさせていただ事があります♪

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「奥野美果グラスワークス」を拝見しました。
砂岩とガラスを組み合わせて相性、調和、対比などを様々な視点からガラス素材を通して表現されています。ガラスと砂岩の相関する形がとても綺麗でした。

国内外で活躍を続ける素敵なガラス作家さんです♪

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出張日程の最終日は、時間いっぱいまで話が出来るように、羽田空港で行いました。
沢山のガラスサンプルを広げてちょっと周りに迷惑かけてしまった感じ(汗)
それでも無事に打ち合わせ終了。
最近気にいっている出発ロビーのラウンジで、コーヒーを頂きながらメールのチェック。
この度もハードにスケジュールをこなしました。

皇帝の愛したガラス展を見に行きました。

皇帝の愛したガラス展を見に行きました。
今年の夏は大きなガラス展が開催せれています。先日レセプションに参加したサントリー美術館での「あこがれのベネチアン・グラス」展と、今回見に行く事が出来た東京都庭園美術館での「皇帝の愛したガラス」国立エルミタージュ美術館所蔵のガラスコレクション展です。
ロシアのサンクトペテルブルクにある国立エルミタージュ美術館は、ロマノフ王朝の宮殿建築と膨大な所蔵品から世界でも屈指の美術館に数えられています。美術館のガラスコレクションは歴代のロシア皇帝、皇族、名士によって収集された2000点以上の中から190点の名品がルネッサンス期から18世紀以降にロシア帝国ガラス工場で製造された作品までガラス工芸の歴史をたどりながら展示されています。ガラス素材に携わって17.18年も経つと、多くのガラス展に足を運び多くのガラスの名品を目にしてきましたが、今回初めて見る作品が多々あり、とても勉強になりました。まだまだ目にしていない名品が世界には多く存在しているのだろうと思います。良い作品は沢山見なければいけません。
ガラス展もさることながら、東京都庭園美術館は朝香宮邸として1933年に建てられた建築をそのまま美術館として公開したもので、ヨーロッパの装飾美術(アール・デコ様式)とモダニズム(近代様式)でたてられた建築です。玄関正面や大客室にはルネ・ラリックのガラスレリーフやマックス・アングランのエッチングガラスの作品が飾あり、いたるところに作品がちりばめられ建物自体が美術品と言っても過言ではありません。何度も足を運びたくなるお気に入りの美術館の一つです。
皇帝の愛したガラス」展は今月の25日までですが、東京都庭園美術館に行った事のな方は企画展に関わらずぜひ一度足を運んでみてください♪

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東京都庭園美術館皇帝の愛したガラス」展
国立エルミタージュ美術館所蔵のガラスコレクションの名品展です。

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玄関を入ると美術館の建物まで大きな庭園を抜けて行きます。
東京は整備された緑が意外に多くあります。とてもきれいで気持ちが良いです。

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ガラスレリーフ作品 ルネ・ラリックのとても美しい作品です。
正面玄関より

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旧朝香宮邸の御庭。

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彫刻と緑があり、思い思いに静けさを楽しんでいます。
本当に気持ちの良い美術館です。

 

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東京都庭園美術館 国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス」展
ぜひ足を運ばれてみては。

ガラス作品打ち合せ 東京出張

ガラス作品打ち合せ 東京出張
この土、日も打ち合わせが入り東京出張になりました。9時過ぎの山口宇部空港発のフライトでも、昼一の東京での会議には十分昼までには間に合います。山口東京間は、ものすごく遠くに思われがちですが、最近本当に近く感じています。事務所に着くとすぐに打ち合わせが始まり、皆さんすごい集中力で事が進んでいきます。この日は休憩が一度もなく10時間ブッ続けで行われました。忙しい東京の方々は本当にタフです。(流石!)そこから食事をして、ふらっと入ったバーで最近お気に入りの「モヒート」を一杯。25時に帰りました。もちろん次の日も朝から動きます。気になる展覧会やショップギャラリーを視察。もちろんあいさつ回りもします。M.Mグラススタジオは土、日は出勤なので日曜日に出張やプライベートで出回る事はほとんどありません。各ショップ等の休日のにぎわった感じを伺えてよかったです。ただ、小野田から上京した私にとって日曜日の都心は、かなり込み合っていました。(混雑)
また、今年の夏は良いガラスの展覧会が多く東京都庭園美術館で行われている「皇帝の愛したガラス」展も観に行ってきました。こちらも次のブログで紹介します。

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ガラス作品打ち合せのため午前中の便で羽田空港着 
山口宇部からの便はいつも端のゲートに着くので到着ロビーまで遠いのですが、多くの飛行機が並んでいるのを見るのは、なかなか爽快な気分になります♪

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赤坂サカス ガラス会議に時間がかかったので本日は赤坂に宿泊。
流石赤坂、深夜までお店があいています。朝、出かけ際にTBSの赤坂サカスの前で。

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サントリー美術館 ミュージアムショップshop×cafe
「あこがれのベネチアングラス」展が開催されているので美術館、ショップともに多くの人が訪れています。この展覧会に合わせて制作した西川のガラス作品も展示しています。その状況とご要望を聞きに行きました。

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東京ミッドタウンが出来てからあまり行かなくなったAXISビルへ。
AXISが提案する「デザインのある生活」コーディネイトを体感できるショップ「リビング・モティーフなどセンスの良いお店がそろっています。
AXISビル内にあるサボア・ヴィーブルへも立ち寄りました。多くのガラス作家が個展を開催しています。

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今週末から「竹本亜紀」ガラス展がサボア・ヴィーブルで開催されるみたい。
竹本亜紀さんは、小野田の現代ガラス展で何度も受賞されているガラス作家さんです。一週間ずれていたら観覧できたのですが・・・(残念)

ガラス工芸特別授業 小野田工業高校 定時制

ガラス工芸特別授業 小野田工業高校 定時制
毎年夏の終わりに小野田工業高校 定時制のガラス工芸特別授業を行っています。地域の産業や文化歴史を知るための授業として4.5年前から始まりました。小野田はセメントに代表されるように窯業の町として栄え、民間で初めてのセメント工場(現太平洋セメント)が出来た場所です。つまり窯を使う産業と文化の融合としてガラス工芸、ガラス文化を知って頂くために私達M.Mグラススタジオが小野田に設立した訳です。ですから、工業高校の生徒や先生方にガラス工房で勉強していただくのは当初の目的と一致して、とても良い機会です。と言っても多感な時期の工業高校の生徒達。あっさりガラス文化に触れあってくれそうもない風貌です。しかし、いざガラス工芸の体験授業が始まると何とも素直にガラス素材と触れ合ってくれています。(嬉)
1年生から4年間、毎年違った技法のガラスに触れて今年度卒業する生徒が「来年はプライベートで遊びに来ます♪」なんてかわいい事を言ってくれる奴も居ました。定時制なのでスタッフも夜の8時、9時まで生徒たちと一緒に作業をして楽しかったみたい♪ 夏の終わりに良い二日間の出来事でした。
小野田工業高校の先生方と生徒さん、ガラス未来館、M.Mグラスのスタッフありがとうございました。(感謝)

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3.4年生はステンドグラスを制作
ガラスのカット、研磨、カッパーテープ貼り、半田付けと全ての工程を自分で制作してガラス作品を制作します。(真剣!)

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1.2年生はサンドブラストとエナメル絵付け。
細かい絵柄にするとかなりの時間がかかります。今年もこだわっている生徒が何人かいるな~。

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小野田工業の授業が終わって一安心。
しかし、台風が日本に接近しているみたい。海べりのガラス工房は風も大分強くなって来たので、池本さんが大事に育てているお花を飛ばされないよう工房内に避難。
ホットショップ(吹きガラス工房)がお花屋さんみたいになって綺麗でした。(華)