年末のお仕事 ガラス制作に大忙し♪

年末のお仕事 ガラス制作に大忙し♪
今年も残すところ1週間ほどになりました。きららガラス未来館はガラス溶解炉のメンテナンスと大掃除の準備に追われています。M.Mグラススタジオは2012年早々の納品作品が多数あるため、年末の30日まで休みなくガラスを吹いて、加工して大忙しです。吹きガラス作品、キャストガラス(鋳造ガラス)作品と記念品や建築空間に納める大型作品までその注文数は100点を超えています。この厳しい時代に、とてもありがたいお話です。その声にこたえるべく年末年始ともぎりぎりまで作業して、ご注文いただきました皆様に喜んでいただきたいと思っています。
今回は制作の様子をちょっとだけご紹介しま~す♪
今日はクリスマスイブ。小野田はちょっとだけ雪がちらついています。吹きガラスは暖かくて制作しやすいけど、ガラス加工室は寒そうだな~。(震)

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キルンワーク(鋳造ガラス技法) 建築空間におさめる作品達の窯入れです。
粘土で原型を造り、それに耐火石膏で型取りをした後、ガラスの容積をはかってから窯の中に入れます。測っておいた容積に比重を掛けてガラスの重さを割り出し、型の中にその分量だけガラスを詰めます。

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最高温度880度。ガラスが型の中で綺麗に溶けています。
ガラスの容積はぴったりみたい♪

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1週間ほどの徐冷を経て窯出しです。耐火石膏を割りガラスを取り出します。
この時ガラスを傷つけないように!(注意)

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とり出したガラスは、さらに削り出して形を造っていきます。
本当に手間と時間がかかる技法ですが、しっかり磨き上げ、キルンワークできたガラスは他にはない素晴らしいガラスの
質感があります。
こちらも2012年の1月中旬に東京へ搬入です。

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加工等を待つガラス作品達。まだまだ沢山あるな~。(涙)

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新年早々に納品するガラスの記念品。こちらも、きっちりとした加工が必要です。
この3倍はこの作品を制作しなければいけません。(頑張りましょう!)
年末まで、もう一息です♪

ガラス工房で忘年会♪

ガラス工房で忘年会♪
ガラス瓶の工場見学を終えて小野田のガラス工房に帰り今日は引き続き忘年会です♪ お仕事の都合でガラス工場見学には行けなかったきららガラス未来館の館長と合流してM.Mグラスのホットショップで忘年会です。昨年から
忘年会はお店を予約して行うのではなく、みんなの手作りで楽しんでいます♪ 今年は串揚げと小野田産の魚介類を浜焼き風に♪ 今年を振り返りながらよく頑張ってくれたスタッフみんなで楽しく過ごします。(嬉) 山口を代表する日本酒「獺祭」を自分たちが制作したグラスやぐい呑み、ちゃんと片口に移しかえていただきます。さあ、みんなじゃんじゃん食べて飲んでくださ~い♪

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ホットショップで料理の準備とセッティング。 串揚げの用意と備長炭に火をつけて♪

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きららガラス未来館館長と副館長、M.Mの二人。食材提供者です。
広島から届いたばかりの特大カキ。

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小野田産の車海老とハマグリ。その他にもカニやイカ、山口県産の牛肉など食べきれないほど用意してあります。

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グラスやぐい呑み、片口などなど。もちろん手作りガラスの器を使用しま~す♪

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広島のカキを浜焼きに♪

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未来館のスタッフ3人からお酌していただきました♪(嬉)

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お酒のお強い女性3人は「獺祭」をお水のように飲んでいます。

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かなりお酒が入っているようですね。(酔)

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今年はM.M秘蔵のガラスVTRを観ながら。真剣に見過ぎて、この時はあまり酔えなかったかも・・・
VTRはリノ・タリエピエトラのゴブレット。10年ぶりくらいに見たけど本当に勉強になる映像です。(凄)

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締めのデザートはバケツプリン。とても美味しかったです♪
今年もあと僅か、最後まで気を抜かずに良い形で一年を締めくくりましょう。
スタッフのみなさん、あと2週間頑張ってくださいね。

ビン工場見学に行ってきました♪

ビン工場見学に行ってきました♪
今日は福岡県田川市にある日本耐酸壜工業株式会社にガラス瓶をフルオートメーションで制作しているガラスビン工場に来ています。♪
私たちが管理運営しているきららガラス未来館ではガラスの体験学習を行うと同時にガラスを通して教育を行っています。小学生達にはガラスのさまざまな制作方法やリサイクルについても教えています。そんな中で今回は日本耐酸壜工業株式会社の御好意で工場を見学させていただきました。一つ一つ手作りで制作している私たちのガラス工房と違い、工場で一日に生産されるガラス瓶は何十万本。ものすごい勢いで生産されます。知識だけで知っているのと実際に見た事を子供たちに伝えるのとではリアリティーが違います。現在
ガラス瓶のリサイクル率は80%以上でリサイクルの超優等生なのです。またガラスは100%天然素材だから変質のない安全性に優れた器でその透明感と輝きはガラスの最大の魅力です。割れるという欠点さえも、物を優しく扱うことを教えてくれる素晴らしい素材なのです。この度、回収したガラス瓶の仕分けから生産までしっかり田原主任と坂本工場長にご案内していただきました。田原主任は言います。「大切な資源であるガラスびんを大切にしてリサイクル、リデュースする心は、地球や自然を愛する想いに通じます。」同じガラス素材として扱う者としてしっかり勉強させていただき子供たちに伝えていきたいと思います。

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日本耐酸壜工業株式会社にて。

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日本耐酸壜工業株式会社のスローガン。
Glass bottle is the best package ガラス瓶はベストパッケージです。

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ガラス溶解炉 ガラスの量や温度は正確に管理されています。

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フランス製のオートメーション吹きガラスマシーン。
ものすごい勢いで生産されています。ちなみにこの瓶は「リポビタンD」です。
来週からはラムネの瓶を制作するようですよ。どうやってビー玉を閉じ込めるか見てみたいな~。

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ラインに乗って歪み等のチェックをクリアーしたビンたちが徐冷炉に入っていきます。

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2時間ほど徐冷炉のトンネルを抜けて完成しています。
この後にはガラスに傷がつきにくい加工がされ完成します。

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ガラス工房スタッフのみんなでお邪魔しました。
左前:坂本工場長 左後:田原総務主任
1時間程度のお時間でしたが、工場のあまりの凄さに予定をはるかに超えて2時間も見学、勉強させていただきました。お忙しい中、本当にありがとうございました。(感謝)

さあ、工場見学の後はM.Mグラススタジオに帰って忘年会で~す♪

木越あい・江波冨士子・中野幹子ガラス攻芸展(東京出張)

木越あい・江波冨士子・中野幹子ガラス攻芸展を観に行きました。
多く予定していた打ち合わせや営業もこなし、東京出張も終盤です。ここで、今回の出張で楽しみにしていた三人の女性作家によるガラス攻芸展を観に来ました。「ガラス攻芸展?」「ガラス工芸展」でないの?と思いますよね♪ しかし「ガラス攻芸展
」で合っているのです。この木越あいさん、江波冨士子さん、中野幹子さんは、3人とも器を創っています。これが恐ろしいくらい細かい仕事がなされていて、どの作品も装飾的です。およそ食材を引き立てるような感じではなく、機能美を追及している訳でもありません。器の形をしているのに器ではないのです。それは、それぞれの作家が美しさを求めて試行錯誤しているうちに、自然と器の様な形にたどり着いたようにも見えます。この自然な感覚が一流のアーティストなのかなとも感じています。また、それぞれが真摯にガラスと向き合っている様が作品からひしひしと伺え、ガラスと必死に戦っているように感じました。まさに「ガラス攻芸展」であります。本当に素晴らしい作品を見せて頂きました。
ガラス作品へ挑む戦いの場所は誰一人として同じものはないと思います。M.MグラスはM.Mグラスなりに必死にガラスに戦いを挑んで行きます。この展覧会で感じた潔さを私達も胸にガラスと向き合おうと感じました。展覧会初日にもかかわらず長く居座ってしまいましたが、木越あいさん、江波冨士子さん、中野幹子さんとお話しができたこと嬉しく思います。また展覧会があるときは観に行きますね♪
本当にありがとうございました。(感謝)

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木越あい・江波冨士子・中野幹子 「ガラス攻芸展」
高島屋 日本橋本店 6階 工芸サロンにて

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エナメル絵付け、サンドブラスト、カット、ムリーニ、グラヴィール、ありとあらゆるガラスの技法を駆使して挑んでいます。その戦いは決して楽な戦いでないのは観た瞬間に理解できます。感動します!

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左から中野幹子さん、木越あいさん、江波冨士子さん素敵なガラス作家さんです♪
中野さん、江波さんは学生時代ともに富山のガラス造形研究所で学びました。

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江戸切子の超有名なガラス作家 山田輝雄さんも展覧会に来られていました。
山田輝雄さんと作品について話しています。

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打ち合わせも無事に終了。有楽町の阪急デパートにオープンしたばかりのメンズ館に勉強がてら寄ってみました。世界初の試みも多くあるようです。流石におしゃれな人ばかり来店されていましたね。(粋)

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ショップの造り、ディスプレイはとてもおしゃれ。各所にアートらしき物も多数設置されていました。

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帰りの羽田空港はもうクリスマスの装いです。
今年も残り少なくなってきたな~。

岡野 香ガラス展を観に行きました。(東京出張)

岡野 香ガラス展を観に行きました。(東京出張)
今週は東京出張から始まります。ガラスの打ち合わせ、営業、展覧会の視察と忙しく都内を巡ります。
中でも、何件かのガラス展の視察が楽しみ。 同世代の超人気女流ガラス造形作家の展覧会が開催されています。(もちろん皆さん知り合いで、久しぶりに会う同級生もいます♪)私達M.Mグラススタジオのガラス表現とは違った切り口から作品を制作、展開をしていて、そのどれもが素晴らしい完成度で作品として展示、販売されています。しっかり視察をして勉強したいと思います。
今日は先日ヨーロッパ視察の際にプラハでお世話になったチェコ在住のガラス作家、岡野香さんの展覧会を観覧させていただきます。5,6年ぶりにチェコで再開した岡野さんと今度は4週間程度で展覧会を見ることができるのは何か不思議な感じ。先日会った香ちゃんの雰囲気からチェコに移住してからどのように作品が変わったのかを観てみたいと池本と話していたところ♪ どんな素敵な作品を創っているのかな~。

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いつものように羽田空港から。
ガラスの打ち合わせ、営業、展覧会の視察と今回も忙しく都内を巡ります。

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AXISビル内にあるサボア・ヴィーブル。多くのガラス作家が個展を開催している有名なギャラリーで「岡野香ガラス展」が開催されています。

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岡野香さんのガラス作品は板ガラスに絵画的な要素とガラス特有の空間感を持ったとても美しい作品。優しい色使いや形が連続して重なるさまは、まるでプラハの街並みのようでもあり、作品の中に吸い込まれていくようです。静かな作品ですが、とても力強く、造形的です。

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造形的な強さを前面に感じさせる作品。上の作品とは逆に動的な連続性が美しいです。センスの良さを強く感じます。板ガラスを用いて絵画的、半立体的に制作するガラス作家は多くいますが、岡野さんのようなセンスと空間感を持った作家はまずいないと思います。素敵な展覧会でした。

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東京に行くとなぜだかお付き合いのあるギャラリーさんやアートオフィスの方々に見つかってしまいます。今回も打ち合わせの移動中の駅のホームで電話がかかり、東京にいるのが発覚。もう一軒打ち合わせが増えましたが、会議の後は一緒にお食事をいただきました♪ 
おいしいお酒はアート談議とうまい肴が最適です。

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東京で締めといえばおそばです。最高においしかったです♪

ゴルフコンペのガラストロフィー

ゴルフコンペのガラストロフィー
ヨーロッパ視察から帰国すると同時にガラス工房の溜まりあげた仕事に対応しているとあっという間に2週間以上が過ぎブログを更新できませんでした。(涙)
ようやくM.Mグラススタジオの制作や打ち合わせ等の仕事も回り始め、ヨーロッパ視察の成果といおうかチェコやドイツで見た素晴らしい伝統工芸的な作品が制作したくなったので、以前に注文を受けていた、ある会のゴルフコンペのトロフィーを吹きガラスで創ってみることにしました♪
吹きガラスの制作スタイルはベネチィアングラスなのですが、ヨーロッパの王朝では国を超えて献上され、珍重されていたようですので、多くのカップやセンターピース等を宮殿や寺院、お城で目にしました。と、まあ口で言ほど制作は簡単ではありませんが何とか完成したのでご覧ください♪

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ベルリンのシャルロッテンブルク宮殿内 宮殿で使用されていた食器 ガラスと銀製の工芸品
デキャンタやステムウェアー(ワイングラス)は吹きガラス技法で制作されていました。

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と言う訳で、ゴルフコンペのガラストロフィー
クリアーなガラスにモール・ド・ブロー(型吹き)でカップとステムを創りました。
サイズ H:320×W:200×D:200(mm)

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ガラスのステムは金を練りこんでゴージャスに♪(煌) 文字はサンドで深く掘り込みました。


ゴルフコンペは4回開催して各回の優勝者が5回目に本トロフィーの取りきり戦(優勝決定戦)を行います。こちらは各回の優勝者に授与される優勝カップのレプリカです。
ざっと1年ぶりのベネチィアンスタイルのブローの感覚をつかむのに多少時間がかかりましたが、何とか満足のいく作品ができました♪

来週は東京出張で~す。

ヨーロッパ ガラス視察 エピローグ

ヨーロッパ ガラス視察 エピローグ
フランクフルト、ベルリン、プラハと三都市を廻ったヨーロッパ視察も今朝の朝食を持って終了です。駆け足で回ったこの旅は今進行している作品に大きなヒントになると、思いきって行動に移しました。しかし、西川と池本だけでは多々あるガラス工房の仕事の忙しさに迷ったあげく現実的でないと判断して旅立たない事が今までのパターンでした。しかし、今回は一緒に旅をした友人がいます。株式会社モトクロス社長松永秀夫さんです。
M.Mグラススタジオのホームページを制作、管理をしていただいていて、モトクロス社員のWebデザイナーさん(M.Mグラス担当)がご家族の都合でドイツに転勤、そのままドイツにおいてモトクロスの仕事を続けているデザイナーさんに、松永さんが仕事の打ち合わせ等でヨーロッパに行くタイミングと、私たちが今後、世界での活動のための視察を考えていたタイミングが一致、ヨーロッパ視察が実現した訳です。この視察にかけた時間と労力はM.M、松永さん共にとても大きなもののだったと思います。しかし得られた経験と見識はそれにもまして巨大だった様に思えます。この旅の経験が仕事に人生に必ず役に立つと信じて疑いません。さあ、工房に帰ってヨーロッパでの経験を生かししっかりガラス制作です。

このヨーロッパ視察でお世話になった友人たちを紹介いたしま~す♪

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フルメンバーでの朝食 右からモトクロス松永秀夫さん、杉井さんの旦那様、Webデザイナー杉井さん、松永さんの息子さん空太君、奥様の妙子さん、M.Mの二人です♪

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ガラス作家 岡野かおりさん(チェコ在住)、旦那様のぺトルさん、娘のハナちゃん。
かおりさんとは同級生で、今後のガラス作家活動などを協力しあいたいと話しています。
久しぶりに会えて本当にうれしかったです。楽しいひと時でした♪

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食事をしながら作家としての今後の展開等を話しました。
いろんなことを話し合える大切な作家仲間であり、大切な友人です。

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なぜだか、初めて会った時から気が合い、経営者としての話もできる友人。
(株)モトクロスの松永秀夫社長。
二人で次の視察計画の機会をうかがっています。

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帰りも15時間ほどのフライト。御来光が美しく光ります。

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長い旅を経て無事に新山口到着。

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次回の発見の旅のために、しっかり作品制作を始めましょう♪

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PS:富山ガラス工房で大変お世話になった野田雄一先生と帰りの新大阪の駅でばったり。
池本は7,8年ぶりに再会。旅は面白いものですね♪

チェコの現代ガラスアート

チェコの現代ガラスアート
私がガラス作家として活動を始めるにあたり多くの事を学んだチェコのガラスアートは今どのように進んでいるのかを視察して回ります。ヨーロッパの観光名所として栄えているプラハ内では、現代美術の需要は決して高くありません。そんな中でも何処かにチャンスは無いかと探していたところ、日本でお世話になっているなっているギャラリーのオーナーと、プラハ城内ギャラリーの学芸員からと同じ答えが返ってきました。DOXギャラリーとカンパミュージアムです。
DOX(ドックス)ギャラリーでは日本でも人気の高いガラス作家で一緒にオフィスやマンションに作品を納めたこともあるイヴァナ・マシュトヴァの個展が開かれています。
カンパミュージアムではプラハ工芸大学のマリアン・カレル教授(ガラス作家)の個展。色々な素材、絵画、立体のチェコの現代美術の作家たちの作品展が行われています。また、街中で見つけたガラス作品を紹介します。

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DOXギャラリー プラハ本駅から地下鉄で3つ目、ホルショヴィッツェ駅から歩いて5分ほどの場所にある美術館ギャラリー。企画展示も作品の販売もする。新しくできたギャラリーで子供向けのワークショップも行われています。
M.Mグラススタジオが管理運営するきららガラス未来館の将来の姿にちかいかな?

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イヴァナ・マシュトヴァ展 日本にも多くの作品が納められています。

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イヴァナの鳥たち。石や流木、ブロンズなどの金属と合わせて制作されています。
スーパーセンスが良いです。(感激)

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イヴァナの動物たち。視察している池本さんの写真からわかるように非常に大きな作品です。どれも愛嬌があり、同時に造形的でもあります。芸術の基礎力であるデッサンの力を感じます。

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イヴァナの人たち。私の身長が175cmほどあるのでガラスのフューマンは2m以上、どれも巨大です。しかも細いガラスの足だけで立っています。すごいバランス感覚。日本の展覧会では受け入れられるかな~。(地震のある日本では危険かも。)

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カンパミュージアム マリアン・カレル展(プラハ工芸大学のガラス科教授)
板ガラスを使った造形を追及しています。私が富山ガラス造形研究所に勤めているときにワークショップの講師として来てくださいました。奥様のダナ・ザネチニコヴァさんも超有名なガラス作家です。

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石と板ガラス。構造体の金属柱と板ガラスを組み合わせて作品にします。

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カンパミュージアムの常設展示には、数多くの現代ガラス作家の作品も展示されています。右からダナ・ザネチニコヴァ、フタニスラフ・リベンスキー&ヤロスラヴァ・ブリフトヴァ、チィッグレル、ウラジミール・コペツキー、どのガラス作家も超有名な巨匠たちです。全員のガラス作家に会ったことがあります。(自慢)

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フタニスラフ・リベンスキー晩年の作品「法衣」のシリーズです。リベンスキーが来日の際に仏教の法衣にインスパイアーされて制作した作品といわれています。
私が最も尊敬するガラス作家で私の恩師クライン先生の師匠になります。そんなことから私は孫弟子になるんですよ~♪(自慢) 16年前に、たった3日ほどでしたがリベンスキー工房で手伝わさせて頂きました。一生の良い思い出です。

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絵画、立体のチェコの現代美術の作家たちの作品

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旧市街地にある銀行のエントランス 街中のいたる所にリベンスキー氏の作品が。

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旧市庁舎時計台のエントランスにもリベンスキー氏の作品。この大きさにして、このクオリティー。
それを支えるデザイン力の高さが凄過ぎます。
まだまだ、紹介したい作品はあるのですが、掲載した写真は今回の視察で代表的な作品ばかりです。
近い将来、ドイツ、チェコでの日本人の創るガラス造形展を行えるように話も始まります。その時のために更なる努力と研鑽を積み上げていきたいと思います。

ガラスの聖地 プラハ

ガラスの聖地 プラハ
ベルリンから4時間40分の列車に揺られてチェコ共和国プラハに着きました。24歳の時、言葉も全く喋れず、お金もなく、ただ本場のガラスをどうしても見たくて行ったチェコに16年ぶりに帰って きました。長い歴史の中でガラス工芸を国の技術として栄えたボヘミアングラスは言わずと知れたヨーロッパの芸術的工芸品です。同時に現代ガラスの発生(スタジオグラスムーブメント)はアメリカと言われていますが、チェコのガラス作家からすると、もっと以前からチェコではガラス素材を現代アートの素材として使っていたとチェコの恩師(クライン先生)は言っていました。そんなガラスの国チェコの首都「プラハ」を再確認、再発見のため、くまなく巡ります。
プラハは日本で言う所の京都。ヨーロッパで最古の町とされ、戦争被害にも負けず、同時に近代化からもチェコの人々が守り抜いてきた街。その古い街並みの中に、ただ修復を繰り返し街を保存するのではなく、現代的な要素をしっかり加えられています。そのガラス作品の使われ方は本当に素晴らしく、私達M.Mグラススタジオが考える日本でのガラス作品制作活動の目標でもあります
。そんなプラハを紹介します。

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旧市街広場と旧市庁舎塔にある天文時計。時計は地球を回る太陽と月(天動説)、その天体を示し年月日と時間を示しながら1年かけて1周する。デザインだけでなく機能的にも美しい時計です。後ろにそびえるティーン教会はゴシック様式の建物で1365年に創建されました。
夜が更けてプラハに到着しましたが、短い時間の旅なので早速探索開始で~す♪

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プラハ城へと続く参道。プラハは石畳の多い街並み、9世紀末のボヘミア王国に迷い込んだようで本当に綺麗です。

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カレル橋 ヴルタヴァ川に掛かる1406年カレル4世によって建造された中央ヨーロッパ最古の石積みの橋。両脇には聖人の像がならび、この季節の早朝は霧が立ち込めとても美しいです。時間が止まったような感覚になります。

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プラハ城の正門 フラッチャニの丘にある居城。城内にはチェコ共和国の大統領府が置かれ、大統領執務室にて今も実際に公務が行われているようです。

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聖ビート教会 大カテドラル
もともと930年にロマネスク様式でシンプルに建てられた教会だったものに、幾度かの改築を経た後1344年に現在のゴシック様式の堂々たる建築にするため改築工事を開始。最終的な完成は20世紀になってからのようです。実に700年近くの年月をかけて建造しています。(凄)

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聖ビート教会に入ると。内部の高さ46m幅46m奥行き64mの神々しい空間になっています。一歩足を踏み入れた瞬間、また鳥肌が全身に走ります。(震)
ちなみに外観屋根の最先端の高さは100m以上あるそうです。

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聖人たちが並ぶ美しい古典的なステンドグラス。

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日本でも人気の画家「ミシャ」のステンドグラス
エナメル絵付けとステンドグラスの技法が美しく重なり合ってミシャの作品が強調されます。

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フタニスラフ・リベンスキー&ブリフトヴァの作品
私が最も尊敬する現代ガラス作家の世界的巨匠。歴史的建造物にも現代のガラス作家の作品が堂々と使われています。本当に美しく荘厳です。(感動)

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キャストガラス(鋳造ガラス)技法を使った淡い色合いの作品です。

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午前の光が教会内に射しこんで虹色の空間が生まれます。言葉になりません。

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ちょっとした裏口の様な扉の上にもリベンスキー氏の作品を発見。贅沢の極みです。盗まれてはいけないのは理解できるのですが、ガラス作品本体にセンサーが付けてあったのが残念。

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プラハ場内のギャラリーでは、故ガラス作家の巨匠リベンスキーにちなんだプライズのガラス展覧会が開かれていました。

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「百党の街」と呼ばれ都市全体が美しいプラハ。ヨーロッパ旅行をお考えの方は絶対にお勧めです。

ガラス建築 ステンドグラスの現代と伝統

ガラス建築 ステンドグラスの現代と伝統
今回のヨーロッパ視察を企画するあたって基軸になった建築があります。それは、ベルリン大聖堂とカイザーヴィルヘイム記念教会です。その中で装飾として使われているステンドグラス、エナメル絵付け、彫刻、照明等々の現代と伝統をどのようにして混在し表現しているのかを実際に観て肌で感じたいと思うところから始まりました。現在、M.Mグラススタジオで取り組んでいる建築空間へのガラス作品の提案の中で時代に左右されることなく普遍的に良いとされる作品を制作するためには、どうしても本物を見なければいけません。実際に世界中の人々がここの建築やガラスを見に来て、何かを感じ、次の世代にも残すべく保存をしようとしている二つを紹介します。

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カイザーヴィルヘイム記念教会 19世紀末に建てられたネオロマネスク様式の教会。第二次世界大戦中の空襲で破壊され、戦争の悲惨さを伝えるモニュメントとしてそのまま保存されています。しかし崩れかけた教会が見当たらなく、どこかな~と探しているところ♪ 実はすぐ後ろにあって現在は補修工事中でした。(白いビルのような建物で教会すべてを覆って補修しています。)

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カイザーヴィルヘイム記念教会 補修工事がなければこんな感じです。(ポストカードより)

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カイザーヴィルヘイム記念教会の真横に1961年に建てられた八角形の教会の内部は壮大なステンドグラスです。キリストの彫刻も現代表現で心に響くものがあります。

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荘厳な雰囲気が空間を包み込みます。

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ガラスは「ダル・ド・ベール」通常のステンドガラスと違い15~20mmほどあるぶ厚いガラスを使用して造る特殊なステンドグラスです。

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この時、教会で行われるパイプオルガンのコンサートのリハーサルが行われていました。
建築の美しさと教会である空間の荘厳さ、パイプオルガンの音色に圧倒されました。
何時間でもこの教会にいたいと思えました。(感動!)

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マルクス・エンゲルス広場の隣にあるベルリン大聖堂。ホーエンソォルレン王家の記念教会です。

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ルネッサンス様式の荘厳な教会で、伝統的なステンドグラスにエナメル絵付けをしたガラスは息をのむ美しさです。また、天井画はフレスコ画とモザイクの混合で描かれているように見えました。

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左はパイプオルガン。楽器自体が現代美術の彫刻のようです。(巨大)

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美しすぎるエナメル絵付け。

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モザイク絵画 ガラス、大理石などを無数のピースを組み合わせて描かれています。
素晴らしいデッサン力です。

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「補修を待つ彫刻たち」一つ一つ大切に保管をして元の場所に帰るのを待ちます。

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どちらも素晴らしい歴史をもち現代に引き継がれている建造物でした。私は両方の建物に入った瞬間、全身に鳥肌が立ちました。何かを見たり感じた時の「鳥肌は」重要なセンサーなのでしょうね♪ 24歳の時に訪れ感じた街の空気と、40歳を目の前にして感じるベルリンの町並みと歴史は大きく違うように感じています。あの時よりも刺激的で学べるものが多かったように思えます。
さあ次の目的地はチェコ共和国「プラハ」にEC国際特急列車で向かいます。