ルーシー・リー展
東京に着くと渋谷に向かい、ガラスの展覧会を2つばかり観て話などをしてから、次は六本木での打ち合わせ。こちらもきっちりと会議を済ませて、今回出張で池本美和・西川慎ともに楽しみにしていた「ルーシー・リー展」を観に行きました。
打ち合わせ場所からすぐ近く、東京ミッドタウンから歩いて3分程の場所、国立新美術館で開催されています。と言っても展覧会最終日さすがに来られる人たちもすごい人数です。
私達も駆け込みで列に並びました。
ルーシー・リーは誰もが知っているイギリスの女性陶芸家。工芸を志す多くの作家はルーシ―の作品に対する姿勢や作品の魅力に共感すると言われています。
私も、いくつかの作品は拝見したことはあったのですが、これほどまでに多くの作品(およそ250点)を一堂に観るのは初めてです。バーナード・リーチとの関係から始まり、ハンス・コパーとともに制作した日々の作品、生涯にわり芸術家ではなく、陶芸家として制作、研究し続けた作品が会場を埋め尽くしています。
「私はただの陶芸家。作品は何も意味しない。私はただ陶器(pot)を作りたいと思っただけ。」展覧会の途中で記されていたルーシーの言葉に、一生をかけて制作し続けた重さを感じずにはいられません。晩年80歳を超えてからも新しい作品に取り組み仕上げた作品を目の当たりにすると胸に込上げるものがありました。(感)
本当に素晴らしい展覧会です。国立新美術館での「ルーシー・リー展」は今日で終わってしまいますが、この素晴らしい展覧会はこの後、五つの会場を巡回するようです。
山口県の萩の浦上記念館が最後の会場になっています。
ぜひ、足を運ばれてみてください。
必見です♪
国立新美術館 黒川紀章晩年の建築