卯辰山工芸工房ガラス工芸 特別講義
今年の金沢はとても忙しいです。午前中に金沢美術工芸大学の集中講義が終わると午後から卯辰山工芸工房ガラス工芸の研修生向けの特別講義です。
卯辰山工芸工房は、伝統工芸家の育成を金沢市が全面的にバックアップ。研修生は研修費を頂きながら自分の作品制作活動が出来る素晴らしい施設です。研修期間は3年間で、その後は作家として活動されたり教育機関で工芸の素晴らしさを伝える仕事などについたりと、各作家の今後の制作活動において考えや見識を深め、より意欲的に制作をする場所です。
卯辰山工芸工房では日本や世界からいろいろな作家や先生を招き、現代アートやガラス素材、社会での工房運営や活動について年に何回か講義を開いています。
今回は、私(西川)がお招きいただきました。講義と言っても、一方的に自分の事を話してもどうかな~と思い、作家としてこれから社会に出る研修生が自由に質問でき、その事について少し先に作家活動、工房運営を行っている私が経験を通して話ができたら良いのではないかとディスカッション形式で行いました。
いろいろと質問がでる中で、話の中心はやはり現実にどの様にガラス作品を販売して運営をおこなっているのか?が聞きたいように感じました。これは作家同士だとなかなか聞きずらい事だと思います。しかし、専門員の塚田先生が質問を掘り下げてくださり、対談のようになった事で、ある程度具体的な例を交えながら会話が出来たと思います。
少しだけ先輩の私が卯辰山工芸工房のガラス研修者に感じた事は、これからガラス作品制作に関わる社会人として、もっと人との関わりを大切にする事だろうと感じました。作品を造るにはこれ以上ない環境にある中で、作品はどんどん良いものになっていくのだろうと思います。それを支えてくれるギャラリーの方や個人のお客様、先生方、作家仲間や家族、社会に出れば全てが大事な関係です。自分の研究から少し外に目を向けて人とのつながりを大切にしながら制作頑張ってください。
この度、この様な機会を与えてくださいました卯辰山工芸工房館長様、専門員の塚田さん、吉田さん、江崎さん研修者のみなさんありがとうございました。
またどこかで会える事を楽しみにしています。
卯辰山工芸工房玄関 中には加賀藩御細工所に関する作品や金沢ゆかりの工芸品、卯辰山のやきものなどが展示してあります。工房塔では5つの技法で研修者が制作しています。見学可
講義の後に食事会を開いて頂きました。金沢の魚やお酒おいしかったです♪
話は尽きる事が無く二次会へ。(左からガラス作家の塚田さん、小曽川さん、吉田さん)次の日、
私は美大の講義で朝6時までに大学へ、卯辰山の皆さんはお休みだそうです。ズルイ・・・
(25:30解散)
特別講義の際はいらっしゃらなかったのですが、後日、デザイナーであり副館長の相川さんに、ご挨拶。
相川さんには10年以上前からお世話になっております。作品制作を頼んだり頼まれたり。
今後ともよろしくお願いします。
実は、今回の特別講義の写真を撮り忘れました。トホホ・・・(涙)
後日外観や講義らしき写真をとみんなにお願いして取ってもらった写真ですが、やはり偽写真は掲載できませんので、自ら白状します。研修生のみなさんご協力ありがとうございました。(感謝)