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金沢能楽美術館

金沢能楽美術館
午前中のガラス集中講義が終わると、午後はフリーなので金沢能楽美術館に行ってきました。
かつて金澤能楽堂があったゆかりの地「広坂」に、加賀宝生に伝わる貴重な能面や能装束を収蔵展示する美術館です。「加賀宝生」は金沢の無形文化財に指定され、「能楽」は世界無形文化遺産に登録されているそうです。郷土資料や、歴史資料、文化財を展示している博物館と言えば、うす暗い商ケースの様な展示室に資料として淡々と展示してあるか、「ワッサッ」と民芸的な資料が展示してあるイメージを持ってしまうのですが、ここは全く違います!
美術館に入ると自分が能の舞台をすり抜けていくように、まるで能の演じ手となって能舞台を探検できます。その空間は実際の能舞台と同じ大きさらしく、等身大の映像がさらに臨場感を感じさせ、展示室に移れば文化財としての美術資料を事こまかに観せると言うより、全体の空間が素晴らしく、真っ暗い空間に能面が浮いているかのように展示してありました。伝統芸能にあまり親しみのない私にも「幽玄の世界」といった感じが伝わってくるように思えました。
一つ一つの美術品もさることながら、美術館の企画展示をされている方の「能楽を伝える」と言った事を思い続け、「能楽」のことを知っている方の目線ではなく、素晴らしさを知らない(触れた事が無い、気付いていない)人の目線で構成されている所は、私達ガラス作家も全く同じ事を意識しながら自分達のガラス作品の展示を心がける事が必要と思いました。
金沢能楽美術館とても素晴らしい美術館でした。

この後は金沢美大の卒業生や院生と久しぶりに会って近況報告。みんな金属工芸作家として活躍中。
私が知らない金属の事やガラスと組み合わせそうな事、聞いてみよ~♪

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金沢能楽美術館 何年か前に建設されたばかりの綺麗な美術館です。
金沢21世紀美術館すぐ横のあります。

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実際の能舞台と同じ大きさ、等身大の映像が流れて臨場感があります。
カッコイイ展示です。

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夜は金工作家の皆さんとお食事。金沢の美味しい魚に大満足。
(左から河野さん、松田さん、薮内さん、三原さん、久米さん)
しかし、料理の写真はまったく無く、食い散らかした集合写真になってしまいました。(残念)
いつになったらブログ用の写真がまともに撮れるのやら・・・(涙)

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やはり、作家の話は尽きることなく二次会へ。昨日卯辰山の皆さんと呑んだBarへ。
明日のガラス講義の為に、西川は6時出勤だって言っているのに。(解散25時)