おもてなしの美―宴のしつらい―展
1月27日よりサントリー美術館で開催されます。「おもてなしの美―宴のしつらい―展」の内覧会に招待され、出席してきました。
サントリー美術館は開館以来「生活の中の美」をテーマに日本の美術・工芸品を収蔵しており、その作品の多くに「おもてなしの美」を感じることができる事から、展覧会のテーマになっていました。
「人を招く時、そこでは日常と異なる特別な趣向が凝らされます。そこにお客様に対する心づい、すなわち「おもてなしの心」が美しい形となって表れるのです。」
この一節から展覧会は始まります。
春を迎えるためのお正月飾りから展示が始まり。ひな祭り、平安時代の食膳のしつらい、酒器、茶道具、屏風や浮世絵など、サントリー美術館所蔵の作品の数々が展示されています。
とても穏やかに、またゆったりとした展示空間に浮かぶ作品の数々がおもてなしをしてくれているようにも思える素敵な展覧会です。
東京ミッドタウンにサントリー美術館が移転する際、新しいサインができました。
それは、ひらがなの「み」の文字です。「み」という文字には「美」の意味があるそうです。
その一字を浄瑠璃絵巻の中にある「み」の文字からデザインしサントリー美術館のサインになったのです。
M.Mグラススタジオでは、その「み」をやはりサントリー美術館のイメージカラーであるジャパニーズブルー「藍色」を使ってガラス作品の制作を西川 慎が依頼されました。
思えば、この時からサントリー美術館の関係者の方々はものすごい熱意で、美術館の細部にわたって気を使っていらっしゃり、これもすべて、お客様に対する「おもてなしの心」、創業以来のサントリーの精神から来るものだと,この度の展覧会で再度思い返すことができたように感じます。
私達もこの「おもてなしの」気持ちを忘れずに日々ガラス作品制作に励みたいと思える気持の良い展覧会でした。
ぜひ、「おもてなしの美―宴のしつらい―展」足を運んでみて下さい。
必見です。
西川 慎
「おもてなしの美―宴のしつらい―展」
隈研吾さん設計のサントリー美術館
サントリー美術館サイン「み」 西川 慎 ガラス作品