和ガラス粋なうつわ、遊びのかたち
3月27日(土)から5月23日(日)まで、「和ガラス粋なうつわ、遊びのかたち」がサントリー美術館で開催されています。
この度も内覧会の案内を頂きましたので拝見してきました。
以前にもM.MグラススタジオNewsで紹介しましたが、サントリー美術館は1.2年に一度ガラスをテーマに展覧会を行います。
今回は、「和ガラス粋なうつわ、遊びのかたち」では南蛮船がもたらしたヨーロッパのガラス器に憧れ、本格的に日本でガラスの器作りがはじめられた様々な生活用具が数多く展示されています。
盃や徳利、皿などの飲食器はもちろん、ガラスでできたくし・かんざしや文房具、ビーズで飾られた煙草盆は、時におしゃれの代名詞となり、時に数奇者の的となったいたようです。
ガラスの虫籠や吊灯籠など今ではほとんどが消えてしまったものも多く展示されていました。
江戸から明治にかけて、驚くほど、さまざまな物がガラスで作られ、生活の隅々に浸透していった様子がとてもわかりやすく構成されています。
ガラスを熔解しガラス作家として制作をつずけることは、今の時代でもとても大変なことです。
それを200年以上も前からガラス制作をし、生活の隅々まで浸透させるよう時代に合ったガラス作品に取り組んだ制作者を思うと、私達にはまだまだできる事が多くある様に思えて仕方ありません。
粋なガラスのうつわ、遊び心のあるガラス作品、こんな風に私の作品も感じて頂けるようにガラス制作に取り組んでいきます。
ぜひ、「和ガラス粋なうつわ、遊びのかたち」機会があれば足を運んでみてください。
西川 慎
サントリー美術館 サイン「み」 西川 慎 2007年制作