堀木エリ子の世界展
山口県立美術館で開催されている「堀木エリ子の世界展」を先日、観に行ってきました。
堀木エリ子さんは、和紙の世界に新しい可能性を開拓を続けて、世界的に活躍している作家です。
伝統的な職人の技術を基本に、舞台演出、インテリアデザイン、オブジェなど自ら漉いた和紙を駆使して制作に取り組んでいます。
その堀木エリ子さんの世界が見事にこの展覧会で表現されていました。
まるで絵画のような手漉きの和紙のサンプリングされた空間から始まり、巨大な和紙の光壁を通り抜け、生命を思わせるような繭のオブジェへと展開され作品が続いていきます。
また、実際の作品群もさることながら、今まで取り組んだ公共空間への取り組み、パッケージングデザインなどのパネル紹介も大変興味を引きました。
本当に素晴らしい展覧会です。
1999年、アウディの「TTクーペ」の新車発表会(Audi TTパーティー)が都内で行われた際、その会場をアートで演出する企画が行われ、私たちは日比野克彦さんのデザインしたものをガラスで制作するコラボレーションを行い参加しました。
そのアーティストの中に堀木エリ子さんや、今のようにメディアに登場していない假屋崎省吾さんがいらっしゃいました。
その時すでに全国、世界的に活動をされていた方たちばかりでしたが、思えば何ともそうそうたるメンバーと改めて感じます。
10年経って「M.M Glass Stuio」も多くの活動をし、少しでも距離を縮めようと制作を続けていますが、なかなか肩を並べるには至りません。
さらなる努力が必要です。
会場のビデオの中で惜しみない努力と底のない探究心で制作を続ける堀木さんに、
私達も「まだまだやらねば!」と感じさせられる展覧会でした。
この展覧会は必見です。
会場:山口県立美術館
期間:2009年11月11日(水)~12月20日(日)