書家 矢田照濤 先生とのコラボレーション
M.M Glass Studioでは毎年、夏にきららガラス未来館にて行われる「ガラスフェスタ」の企画、実行、運営を行っています。
今年は、書家の矢田照濤 先生とコラボレーションで作品を制作していきます。
そこで先日、矢田先生と打ち合わせと作品の試作実験がM.M Glass Studioで行われました。
あらかじめ制作をしておきました、ブランク(ガラスの種のようなもの)や着せガラス、ソリッドガラス(塊状のもの)を私たちが制作しておき、そこに木工用ボンドと矢田先生ご持参の筆で書を書いていただきました。
矢田先生はさらさらと「響」の一文字を着せガラスのプレートに書かれました。
その瞬間に、素材であるガラスプレートが作品に変化しました。
私にとって衝撃の一瞬です。
ガラス素材の持つ美しさから、書が刻まれることによって生まれる緊張感や空気感ががらりと変化し、今までに感じたことのない感覚に覆われました。
文字が持つ意味を超え、絵的な図としての線を越え、明らかに個の作品として生まれた様に感じました。
初めて書の持つ力を肌で感じた様な気がします。
これからさらに実験と研鑽を突き詰めていく中で「書」と「ガラス」でいったい何が出来上がるのか?また、どのような新たな発見があるのか今からとても楽しみです。
作家として、またひとつ自己を高める機会がやってきます。
西川 慎
「ふれあいガラスフェスタ2009」
会期:平成21年8月8日(木)~8月9日(水)
場所:きららガラス未来館